イタリアのLa Festa del Redentore: 過去の恐ろしい流行病からの国民の復活を祝う宗教祭典
イタリアでは、常に歴史に残る出来事を祝う多くの祝祭が行われています。その中でも特に有名なのが、毎年7月の第3日曜日に開催される「La Festa del Redentore(レデントーレの祭典)」です。
この祭典は、1576年にイタリアで起こった死者数が多かった黒死病の流行を受けて、ヴェネツィアの公会堂が定めたものです。その後、最初にヴェネツィアで行われたこの祭典は、レデントーレ(救い主)であるイエス・キリストに感謝するために、イタリア全土で毎年行われるようになりました。
この祭典の儀式として、早朝6時にヴェネツィアの公会堂で特別なミサ(礼拝)が行われ、イタリアの街角で多くの人々が集まって祭壇を建て、キリストの像を置くのが慣行となっています。そして、夜になると、街の中心部にある広場で、祭典を楽しむための様々なイベントが開催されます。
特に有名なのが、街の中心部で行われる「グランド・フィアーレ(大祭典)」です。この祭典は、レデントーレ・イヴの祭りとして行われ、イタリアの全土から多くの人々が集まります。この祭典では、市民がレデントーレの記念品を購入したり、教会の鐘を鳴らしたり、花火を打ち上げたりするなど、レデントーレの祝福を受けるための様々な儀式が行われます。
La Festa del Redentoreは、イタリア全土で行われるとても特別な祭典であり、この祭典はイタリア人の信仰を強く表しています。古い流行病からの国民の復活を祝う宗教的な祭りとして、今もなお多くのイタリア人が参加し、神聖な儀式を行っています。