村里で工芸される唐紙の歴史

中国の田舎町では、紙飾りの工芸技術として古くから受け継がれてきた唐紙が作られています。唐紙とは、色とりどりの紙を繊細なレースのように組み合わせて作られた紙飾りのことで、縁起物として使われていました。時代と共に要素が追加されたり、変化したりしてきましたが、その根源となる技法は、中国の四川省にある町で引き継がれていると言われています。その仕組みは以下のようになります。

まず、色とりどりの紙は、芯となる紙に沿って丁寧に切り抜かれます。そして、これらの紙を芯に合わせて繊細な模様となるように折り重ねて作られます。最後に、折り重ねられた紙を長い糸で繋ぎ合わせ、レースのような模様に仕上げます。

唐紙はその繊細な技術によって作られる紙飾りですが、その歴史は古く、中国の歴史を物語るような紙飾りなのです。元禄年間(1688年-1704年)より若い世代が現在の工芸技術を改良し、時代と共に技術は改良されてきましたが、根本的な技術は今でも変わっていません。今でも、中国の田舎町でその技術を受け継いでいる人たちがいますが、それは時代を超えて繰り返される古き良き伝統の一つです。

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